フルーツバスケット 全23巻 完結セット(花とゆめコミックス)
雪が溶けたら何になるでしょう？
何だと思いますか？
水でしょうか？
春と即答した方は、フルバ好きの方ですね？
この質問は、フルーツバスケットという漫画で出てきました。
心に深く残っている名シーンです。
簡単にですが、解説していこうと思います。
草摩はとりという登場人物が出てきます。
十二支の辰の呪いにかかっており、異性に抱きつかれると辰に変身してしまいます。
そんなはとりが出会った女性、草摩佳菜。
彼女がはとりに質問します。
「雪が溶けたら何になるでしょう？」
はとりは「水だろう」と答えます。
佳菜は「春になるんですよ！」と答えます。
明るく元気な彼女に、次第に惹かれていき2人は付き合いはじめます。
しかし、ある事件が起こり佳菜は心を病んでしまいます。
医者であるはとりは、記憶の隠蔽術を使うことができました。
ノイローゼになった彼女を見ていられなくなり、彼女の記憶を消してしまいます。
「どうか彼女が今度こそ幸せになれる誰かと出会えますように」
「俺は一生溶けない雪の中で生きていく…」
それから時は経ち、佳菜は他の男性と結婚が決まります。
記憶を失い自分のことを覚えていない佳菜に、おめでとうと呟くはとり。
はとりは、ふと主人公の透に「君は雪が溶けたら何になると思う」と質問しました。
「春になりますねっ！今はどんなに寒くても春はまたやってくる、不思議ですね。」
帰ってきた答えは、佳菜と同じものでした。
はとりの閉ざされていた心の雪が溶けていきます。
春はまたやってくるのです。
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