anan(アンアン) 2019/08/07号 No.2162 [体感する映画]
天気の子、公開から早1週間が経ちました。
公開初日の初回上映を見てきたときの感想はこちらから。
舞台挨拶に行った時のレポートはこちら
パンフレット第2弾も購入しました！
この度、2回目の劇場鑑賞をしてきました。
実は、この作品を劇場で二回見ることはないなと感じていたんです。
「君の名は。」は劇場で3回見ましたが、
天気の子は、つまらなくはないけど一回でいいかな、というのが正直な感想でした。
単純な理由をあげれば、前者は泣いたけど後者は泣かなかったんです。
映画で泣くかどうかって重要だと思うんです。
何故なら涙を流すのは感情を揺さぶられた結果だから。
登場人物の気持ちがわからなかったり主人公の自分勝手な行動が理解できず
初回は素直に楽しめなかったんですよね。
でも、それは作中の言葉を借りるのであれば
「人間歳をとると大事なものの順番を入れ替えれなくなる」だったんですね。
いつのまにか分別がつく大人になってしまっていたんだ俺は。
しかし、映画レビューサイトなどで
他の人の感想を見ていると考えが少し変わっていきました。
目からウロコが落ちるような気分でした。
・須賀の亡くなった奥さんも天気の子だった説
・帆高は常識や法律なんかのしがらみに囚われず世界より彼女を選択した
須賀の心情や、帆高の行動がいまいち理解できなかったんですが、
この二つを頭に入れてから、もう一度見てみたいなと感じました。
奥さん天気の子説は公式設定じゃないし色々と無理あるけど
そう言う裏設定があるのかもしれないと思うと色々納得できます。
娘の喘息のために晴れにしていた、とかね。
帆高に対しては、「いい加減大人になれよ少年」ではなく、
「若さゆえだなあウフフ」という視点でみてあげましょう。
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そして二度目の鑑賞。
結論から言うと、涙が出ました。
二度目なので後々の展開を知っていると言うのもそうですが、
上記の二つを頭に入れるとまた違った見方ができると思うんです。
須賀が度々指輪をさするシーンなどにも意味を感じられました。
急に涙を流した理由や、廃ビルに先回りできた理由などもしっくりきました。
（廃ビルに先回りできたのは単にGPSのおかげかもしれないけど）
帆高も、好きな子のためならなんでもできちゃうんだ、
家出もするし銃だってぶっ放すし警察からも逃げる。
線路だって走り抜ける。後先なんて考えない、前しか見ていない！
なんたって16歳なんだ、なんでもできる。青春だ。
アオハルかよ！
大人になると、リスクを回避したり安全策をとりたくなる。
この映画はそんな大人たちへのアンチテーゼだったのかもしれない。
大人だって、みんな昔は子供だった。
愛にできることはまだまだあったんだ。
3年後の東京が水没するシーンも、インフラはどうなってるんだとか
そんなことはどうでもいい、この映画が伝えたいことはそんなことなんかじゃない。
雨が降り続けるのは別に自分たちのせいではないんじゃないか、
そう思い込むことで納得し責任から逃れようとした帆高の前に、
懺悔するように罪を一身に背負うように、祈りを捧げる陽菜の姿。
それをみて、自分が世界より少女を選択したことの重さに気づき、涙を流す帆高。
そうだ、この狂った世界は自分が！世界より少女を！天秤にかけた結果だった！
いやそもそも天秤にすらかけてないのかもしれない。
そんな損得勘定抜きに、自分の思うように行動し選んだ世界なんだ！
そのシーンを見て自分も涙を流しました。
思えば、一度目の鑑賞は余計なことばかり考えてしまって
いまいち乗り切れてなかったんですね。
乗り切れない人には、薄っぺらい話に感じてしまうかもしれません。
実際初見の自分は少なからずそう感じていました。
ベタなボーイミーツガールを楽しめばよかったんですね。
ただただ爽やかな恋愛映画だったのです。
というか、東京水没のインパクトに唖然となっていたのかもしれません。
うまく自体を飲み込めないまま終わっちゃった…といった感じ。
そう言う点でも、2回目は冷静に見れたのかな、と思います。
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ただ、音楽はやはり前作の方がいいと感じましたね。
サビ部分の映像のインパクトは圧倒的に君の名はが良かったです。
あれを超えるのは中々難しいですよね。
「愛にできることはまだあるかい」が、
挿入曲とエンディングで二回使われたのも気になりました。
同じ曲を二回使うのもあまりスマートではない印象です。
エンディングは「大丈夫」だけで良かったんじゃないかな。
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あとは、君の名はのキャラクターが出てくるのも個人的にはいまいち。
テッシーとさやちんくらいの出演ならいいんだけど、
瀧くんや三葉みたいにガッツリ出られるとね…。
特に、この二人は出てくるときにもったいつけるんですよね。
瀧くんは影を落としながら出てくるし、三葉も障害物で顔を隠してたり。
後は、単純に瀧と三葉の物語の未来が、雨の降り続く東京なのは嫌だなあと。
パラレルワールドだと考えておけばいいのですかね。
あ、1回目の鑑賞では見つけられなかったけど
2回目の鑑賞では四葉発見できました！
陽菜が天に消えて、晴れたときに出てくる学生役でしたね！
こう言う発見ができるのも二回目の良さですね。
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お高いですが、それだけの価値があるくらい美術は美しかったです！
穂高が傘をさして歩いているシーンですね。
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天気の子のポップコーン
鑑賞後にコンビニに寄ったら、
天気の子のポップコーンがあったので買っちゃいました。
シュガーバター味。
袋を開けた瞬間に甘い香りが飛び込んできて
とっても美味しかったです！
映画内でも映画外でもタイアップしまくりの天気の子でした😆
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