映画ラストマイル。
ロッカーに描かれた文字の意味とは。
2.7m/s→0
秒速2.7メートル
これは人の早歩きくらいの速度
物流センターのベルトコンベアと同じ速度
多忙を極めるロジスティックセンター
それらを速度0にする
つまりベルトコンベアを止める
限界を迎えた山崎佑のメッセージ、いや遺書のようなものだったのでしょう
実際に山崎は高所から飛び降りて、ベルトコンベアの作業を止めます。
70kgは重量制限
山崎の体重がおそらく丁度そのくらいだったのでしょう。
…が、止まったのは僅かな間だけで再び動き出してしまいました。
薄れゆく意識の中で、動いているベルトコンベアを見た彼の心中は如何程だったのか
この文字は、歴代の社員に消さないようにと受け継がれる
エレナはこれを見て涙しました
自分の過去の境遇と重ねたんでしょう
この文字を引き継ぎ、新たなセンター長となった梨本は何を思うのか
誰もあれを消す勇気はないし訴える勇気もない
綺麗にスッキリ解決しない、どこかモヤッとしたラストに色々考えさせられます
梨本に最後渡された鍵は、私たち視聴者にも渡されたのかもしれない。
Amazonのブラックフライデーを見るたびにこの映画のこと思い出してしまいそう
インフラを支える物流業界の人に感謝したくなる、そんな映画でした